本食品の関与成分は、アラニン、アルギニン及びフェニルアラニンからなる3種のアミノ酸であり、身体活動を併用した際に脂肪分解能が高い重量比(1:1:2)で混合されている。
ヒト試験において、身体活動と併用することで、血中グルカゴン濃度の上昇、それに伴う血中グリセロール及びケトン体濃度が上昇することにより、脂肪の分解と消費する力を高める働きがあることが示唆されている(1)(2)。なお、グリセロール及びケトン体は脂肪の分解を評価する指標である。
(1)Biosci Biotechnol Biochem. 2017;81(7):1417-1424. (2)The Journal of Physical Fitness and Sports Medicine. 2017; 6(5):325-333.
標準溶液及び検体から調整した試験溶液のアミノ酸自動分析クロマトグラムを用いて、アラニン、アルギニン及びフェニルアラニンの保持時間 (定性) 及びピーク面積 (定量) を比較する。
研究1: BMIが18.5以上30未満の成人男女30名を対象に、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物を1,500mg含有する飲料又は含有しない飲料(対照食)を1日3本(500mlを任意のタイミングで3本)、4週間摂取させるランダム化二重盲検平行群間比較試験を実施した。試験食品との因果関係ありと判断された有害事象はなかった(1)。 研究2: BMIが25以上30未満の成人男女200名を対象に、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物を1,500mg含有する飲料又は含有しない飲料(対照食)を1日1本(500ml)、12週間摂取させるランダム化二重盲検平行群間比較試験を実施した。試験食品との因果関係ありと判断された有害事象はなかった(2)。
(1)薬理と治療2017;45(12)1977-1987. (2)Diabetes Metab Syndr Odes.2018;26(11):23-33.
食経験、細菌を用いた復帰突然変異試験(1)、ほ乳類細胞を用いた染色体異常試験(2)、ラットを用いた小核試験(3)、単回経口投与試験(4)及び 13 週間反復経口投与試験(5)、自然発症糖尿病モデル ZDF ラットを用いた 5 週間反復経口投与試験(6)を用いて評価した結果、安全性に問題はないと判断した。
(1)薬理と治療 2017;45(4):515-519. (2)薬理と治療 2017;45(4):521-526. (3)薬理と治療 2017;45(4):527-530. (4)薬理と治療 2017;45(4):531-533. (5)薬理と治療 2017;45(4):535-548. (6)薬理と治療 2018;46(2):199-205.
研究1: BMI が 25 以上 30 未満の成人男女 200 名を対象に、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物を1,500mg 含有する飲料又は含有しない飲料(対照食)を 1 日 1 本(500 ml)、12 週間摂取させるランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施した。試験食の摂取に伴い、身体活動の啓発として歩数増加を目指した指導を実施した。なお、脱落者等を除く試験完了被験者は、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物含有飲料群95 名、対照食群 99 名であった。その結果、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物含有飲料群の腹部全脂肪面積及び腹部皮下脂肪面積について、対照食群と比べて有意な減少が示された(1)。
(1)Diabetes Metab Syndr Obes. 2018;26(11):23-33.
研究1: 運動とアラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物摂取の長期的な継続を評価した動物試験において、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物投与で体重および腸管膜脂肪蓄積量の増加の抑制と、ミトコンドリアの生合成を促進することが報告されている褐色脂肪組織中の PPARγコアクチベーター1αの量の増加が見られた(1)。
(1)薬理と治療 2017;45(8):1289-1294.